◆REPAIRLOG 20030505

     先日いただいたAVINOシリーズのCDプレーヤですが、レンズクリーニングだけで安心していたらトレイのスリップが出始めました。
    早速バラしてチェックを開始します。

・機器名

    KENWOOD DP−SE7
・症状/入手費用
    トレイが20回に1回くらい開閉しない。
    0円。
・故障確認
    いちばん簡単な方法ですが、トレイを下向きに傾けます。
    この状態でトレイの開閉を行います。
    僅かな傾きでスリップを確認しました。
・修理部品/時間
    手持ちベルト1本。
    約15分。
・修理状況
     偶には交換直後から書いてみましょう。
    手持ちのベルトに純正品はありません。
    比較してみるとONKYOのESSAYシリーズカセットデッキK−77の新品ベルトがぴったりでした。

    交換後、2個のギアをシャフトへ入れます。
    Eリング等の押さえはありません。
    コストを考えた設計になっています。





     クランパーASS’Yを上から装着します。
    モールド部品の下部が爪になっており、嵌め込むとロックするので2本のネジで固定します。

    トレイを最前部へ出したままの状態で乗せます。
    レール部は片持ち式で、90度以上回転して跳ね上がります。
    あまり感心しませんが、傾くようなことはありません。
    ギアASS’Yがトレイのラックギア側をスプリングで押さえる機構なので、ローコストを意識した設計でもないようです。
    装着時にギアASS’Yを手で広げる必要があり、若干の注意が必要です。





     フロントカバーASS’Yを装着し、4本のネジで固定します。
    このときトレイは出したままです。

    白いフレキのフラットケーブルをジャックへ差し込みます。
    2つのシールド線を筐体へ固定します。
    1つは一般的なクリップタイプです。
    もう1つはシート状の珍しいタイプです。
    何か特別なのかもしれませんが、理由は不明です。





     トレイ先端の飾りカバーを装着します。
    トップカバーをネジ3本で固定して終わりです。

    リペアログに掲載してない修理もあるので、手持ちのベルトがずいぶん少なくなりました。