◆REPAIRLOG 20021110

     ハードオフ巡回中、ONKYOのCDプレーヤC−711Mを買いました。
    このCDプレーヤ、ONKYOのハイコンポでインテックシリーズのものです。
    シリーズ中では一番古い型だと思われます。
    ヤフオでは業者の出品が多く、不動品が数百円で売買されています。

・機器名

    ONKYO C−711M
・症状/入手費用
     ハードオフの値札には「CD読まない」と記載。
    本体のみ1200円。
・故障確認
     TOCは読み込むが、音飛び多発。
・修理部品/時間
    370円。
    約0.5+1時間。
・修理状況
     先ずはトップカバーを外します。(2番のプラスドライバーでネジ5本)
    電源を入れて、トレイを引き出します。
    CDをチャッキングするカバーを外します。(1番のプラスドライバーでネジ2本)
    ピックアップレンズとスライダー、シャフトを無水アルコールで清掃します。
    スライダーとシャフトへ綿棒でシリコングリスを塗布します。
    これで再生するようになりました。

    なんだつまらん、ログを書くほどじゃないと3日くらい使っていました。
    音は銅箔巻きのスチロール等を使い、かなり尖った印象です。
    しかし音像がしっかりし、奥行きも感じます。
    人気がある所以でしょう。

    修理から3日目、そろそろ屋根裏にでも仕舞うかと考えていました。
    古いCDをセットしてPLAYボタンを押したら、一度トレイを引き込みましたがすぐに出てしまいました。
    あれっ? と思って再度押すと、今度はきちんと再生モードに入りました。

    トップカバーを開けて、動作を見ます。
    トレイが収納されたら、ピックアップユニットがせり上がりCDをチャッキングします。
    そのとき瞬間ですが、せりあがる動作が鈍くなります。
    トレイ駆動用のベルトが伸びてしまっているようです。
    機構上、トレイの格納後ピックアップユニットがせり上がり、チャッキングの最後が最もトルクを必要とするようです。

    ここ3日間どうしていたのか不思議に思いましたが、動作をよく見るとわかりました。
    10数回に1回程度、ピックアップユニットは一瞬ですが止まってしまいます。
    すると上側のCDクランパーに磁石が内蔵されているので、これがピックアップユニットを引き上げていました。
    本来ならモーターのトルクで完全にせり上がるところが、滑って止まり磁石に助けられていたのです。




トレイ先端の化粧カバーを外します



ネジを4本外し、トレイを少し出したままメカユニットを取り外します



センサースイッチのピンや2箇所のロックを外しトレイを引き抜きます



    200円のベルトを交換して、今度こそは修理完了です