◆REPAIRLOG 20010715

     息子にIBMのアウトレット品アプチバEシリーズを買ってやり、ペンチ133MhzのThinkPad760ELを取り返しました。
    このTP760ELは、入手時にキータッチが渋かったのでシリコングリスをシュウドウ部へ塗布しておいたのですが、あまり効き目はなかったようです。
    とりあえず、秘伝のワックスを塗布することにしました。


・機器名

    IBM ThinkPad760EL
・症状/入手費用
     キータッチが渋い。
    なし。
・故障確認
     息子から取り返したときに聞いてみると、キータッチはずっと渋かったそうです。
    自分で押してみると、確かに5個くらいのキーが特に渋く、垂直に押さないとギジギジ感があります。
・修理部品/時間
     約45分。
・修理状況
     作業性を考えると、先ずはキートップを外します。
    次にキートップの下のゴミ類を拭き取ります。
    更にアルコールを浸した綿棒で、キートップの受け側のシュウドウ部を掃除します。





     次はシュウドウ部に摩擦を減らす秘伝のワックスを塗布します。
    TP760ELは700番台ですから、300番台よりは高級機になります。
    しかしこの時代のものは、パンタグラフ構造を使用していません。
    シリコンゴムで弾性を確保しています。
    左右のぐらつきは全て摩擦に影響する機構になっており、700番台としてはあまり感心しません。

     さて秘伝のワックスですが、何を隠そう呉のカーポリメイトです。
    なければアーマオールでもOKです。
    キートップや受けは樹脂部品なので、通常はシリコン系グリスを使用しますが、もっと摩擦を小さくするにはこれが秘訣です。
    間違ってもCRCを吹き付けてはいけません。
    樹脂部品が犯される場合があります。
    カーポリメイトは摩擦を軽減するだけでなく、私の経験では樹脂部品を保護してくれるようです。





     上の写真のように、綿棒へカーポリメイトを染み込ませて塗布します。
    結果はギジギジ感もなくなり、軽いタッチになりました。