◆REPAIRLOG 20001008

     いつも仕事でお世話になっているI社のU氏から留守電FAXの修理を頼まれました。
    ここのところカメラ以外の修理には気が向かないのですが、弊社に来られたときに「くぉるぁー! ***まぁー」と呼び捨てにしているせいか、少し助けてあげる気になりました。
    この人、弊社のことをよく考えてくれるとってもいい人なんです。

     私のHPを読み慣れているせいか、故障状況は的確に教えてくれました。
    留守録モードにするボタンを押すと、ガァーっと音はすれどマイクロカセットのテープは回らないそうです。

・機器名

    松下 KX−PW3TA
・症状/入手費用
     ベルト切れ。
    部品代100円+消費税。
・故障確認
     言われるままに留守モードのボタンを押すと、モーターの回転音はしますがリールが回らないので自動停止します。
・修理部品/時間
     合計約20分。
・修理状況
     受話器を外します。
    受話器を置く台の上部にカセットカバーがあるので開けます。
    テープを外します。
    FAX用紙のロールが入ったカバーも開けます。
    ネジを3本外すと、受話器の置き台になっているカバーが外れそうなんですが、今一歩の所で外れません。
    下部がパチンと嵌まっているのかと、精密ドライバーの先端を押しこんでこじってみましたが違いました。
    ただ上にずらしながら持ち上げればよかったのです。

     次にカバーの下のネジを外し、カセットメカを外そうとしたらこれも抵抗があります。
    ボトムカバー側からネジ止めされているような感触もします。
    仕方なく金属製のボトムプレート、モールド製のボトムカバーを外してみます。
    更にメイン基板と呼んでよさそうな、大きな1枚基板を外してみます。

     なんだ、カセットメカはワイヤーなしのコネクターで直にメイン基板に装着されていたのです。
    ボトム側を組み立てて、カセットメカを上部方向へ力で抜きます。
    ようやく切れたベルトとともにメカが外れました。




     さて次はベルトの注文です。
    U氏は千葉の住人なので、一番近い柏の関東テクニカルサービス(松下の関連会社)へ電話させました。
    まともな受け答えをしているのに、結局カセットドライブメカASS’Y毎交換と言われているようです。
    まだ製造年月も古くないし、松下にしてはベルトだけの供給を打ち切るような機種だと思えません。
    仕方がないので、また電話すると言って切らせました。
    柏の電話に出たオヤジィー、ちゃんと調べんかい!

     今度は珍言采がいつも利用している、関東テクニカルサービスの川越に電話します。
    型番を言って、メカの位置とドライブしているベルトが1本しかないことを告げます。
    応対した女性は、入荷したら電話しますと言って珍言采のフルネームと会社、自宅の電話番号を聞きます。
    パーフェクトな対応です。

     2日後、ベルトの入荷を知らせる電話がありました。
    1本100円です。
    柏のオヤジィー! から3000円もするメカを買わなくてよかったです。




     10月7日(土)、片道15kmの川越まで車でベルトを取りに行きました。
    ははは、ベルト代は100円でしたがガソリン代は300円はかかります。
    時間も2時間です。
    帰り道で、カミさんのママチャリのタイヤを買ってきました。
    しかし、タイヤってなんでこんなに値段の差があるのでしょう。
    980円からレーサー用でもないのに2300円程度まであります。
    我が家で10年選手のママチャリには、チューブまで付いて1番安い980円の物でOKです。
    メーカーもマルキン製なので、大丈夫でしょう。

     そうそう、交換後にテストでFAXを送ったり、PHSから電話をかけて留守電の動作を確認しました。
    特に問題なく動いています。