◆REPAIRLOG 19991020

    運動不足の指摘が相次ぐ中、先週から自転車で脂肪を燃やすべく走っています。
    愛機丸石ET−DRはダウンヒルのコンペモデルにつき、ツーリングいやサイクリングには乗り辛いものです。
    ET−DRは丸石自転車のアッセンブリー車ですが、フレーム以外は他社パーツがほとんどです。
    前後サスペンションはヤマハ製、リムはアラヤ、変速機はシマノ、ハンドルはニットー、サドルはイタリアのベッタこんな調子です。
    流石にベッタの競技用サドルでは5kmも走るとケツが痛くなるので、香港製のどでかいモトクロス用のサドルへ交換しました。
    秋葉原へ寄ったついでに、隣りの駅の有名な「アサゾウ」とういうパーツ屋で定価1万円を4500円で買ったものです。
    この店は知る人ぞ知る安売り店だそうです。

    先週は7kmで缶コーラを飲んでバテて帰えりましたが、今週は15km走ってりんごソーダ2口と好調でした。
    気温が低いと走り易いです。
    午後5時に帰宅し暇だったので、メジャーリーグ3が始まる7時まで何か修理でもすることにします。
    そう言えば、数ヶ月前にハードオフで買ったジャンクのLDプレーヤを室内に転がしたままです。
    買ったときに、B面から反転時にガリガリ異音がして止まるのを確認済みでした。

・機器名

    PIONEER CLD−770
・症状/入手費用
    A面は順調に再生、B面もOK。
    LDを見終わって暫くすると、自動的にピックアップが反転してトレイが待機状態になります。
    このB面からA面へ戻るときに、ピックアップ反転機構のギアがうまく噛まずにガリガリ音を立てていました。
    入手費用はジャンクコーナーで4000円。
    ハードオフにしては、動けば安いが壊れていたら高い値段です。
    でも、安っぽいトレイがシャカシャカ出てくるタイプでなく、ジョグシャトルダイヤル付きフロントパネル全面がグワッと倒れトレイが出てくる高級品っぽいタイプなので買ってしまいました。
・故障確認
    トップカバーを開けます。
    2枚の基板がじゃましてピックアップの反転機構がよく見えません。
    でも観音開きのように基板を開けて立てることができます。
    ピックアップが反転機構に納まると、ピックアップをスライドしていたギアがそのまま回転し反転の駆動力に使われています。
    この反転機構にギアが納まる瞬間にガタガタやっています。
・修理部品/時間
    1時間。
・修理状況
    基板を固定しているサブフレームを外します。
    3本のネジを外して、B面側のスライダーを取り出しました。
    スライダーはレールではなく、長いラックギアになっていました。
    反転機構の直前でラックが傾斜し遊びが増えています。
    しかしラックは2本のスプリングでフレームに引っ張られています。
    ピックアップがスライドするときのガタ等をなくしうまく力を逃がすためです。
    どうやら傾斜とスプリングは、ピックアップが反転機構へ納まったときに、回転しようとする力の余りも巧く逃がしてショックを吸収しつつギアが納まる遊びも確保しているようです。
    しかしこのLDプレーヤは、回転しようとする瞬間にスプリングが負けて、納まったギアが飛び出しハンチングするようにガリガリとやっています。
    なぁーんだスプリングが弱っただけです。






    しかしPIONEERのスプリングだけ注文するのは面倒です。
    また第一家電にお世話になるかなと思いつつ、じゃラックの位置を変えてスプリングも留め金を曲げてテンションを回復したらなんとかなるんじゃないかと思ってしまいました。
    ラックとフレームが接触するストッパ部分のラック側をカッターナイフで削ります。
    スプリングを引っ掛けている金具もラジオペンチで曲げます。
    さてテスト。
    思った通り順調に動きました。

    確かPIONEERにしろ両面再生タイプのLDプレーヤが世に出始めた頃、fj.rec.av等のニュースグループではこの反転不良のトラブルが相次いで記事に書かれていました。
    当時は片面再生のLDプレーヤしか持っていなかったので、「なぁーにやってんだか」とあまり気にしていませんでしたが、なるほどと今回は納得。
    最近ようやくハードオフにも両面再生タイプがゴロゴロと出回るようになりました。
    この手のトラブルを抱えたLDプレーヤが多そうです。
    また1台買ってくるかな。