◆REPAIRLOG 19991003

    秋刀魚さんという方からよくジャンクを送っていただきます。
    珍言采のリサイクル精神に賛同していただけるのは、嬉しい限りです。
    今回修理したカセットプレーヤも秋刀魚さんからいただいた物です。

    さて今日は、会社の同僚のニャゴー君の結婚式。
    ニャゴー君、芳子さんおめでとうございます。
    披露宴から帰ると午後4時前。
    まだまだ外も明るいけど、カメラマンで6本も写真撮って少し疲れた。
    ニコンF4にシグマの28−80mmF3.5−5.6非球面。
    これはTTL自動調光でAF頼りの撮影。
    ニコンF3に純正85mmF1.8。
    これはスポット照明時にストロボなしの撮影用。
    スタートレック・ボイジャーの放送時間(CSスーパーチャンネル午後7時)までまだ間があるし・・・
    カメラでも磨くかな・・・と思っていたら、KENWOODのカセットプレーヤが修理待ちで置いてあったのを思い出した。

・機器名

    KENWOOD CP−E7
・症状/入手費用
    秋刀魚さんによると走行時に異音がするとのこと。
・故障確認
    テープを再生すると何かが当たっているようなカリカリ音がします。
    定期的というよりある程度連続した音です。
    シャフト磨耗のような高周波音は含まれていません。
・修理部品/時間
    ナイロンワッシャ1個/約20分。
・修理状況
    サイドのネジ5本を外し電池蓋も取り外します。
    この電池蓋は、開けた後でスライド部分の金属製ロック爪を精密ドライバーの先で起こさないと外れません。

    駆動系のギアが別のギアに当たっているようです。
    ナイロン製のOリングストッパを外して、白いギアを取り出すと湾曲したように変形しています。
    ギアの外周部分が下がって、下の黒いギア表面に当たっています。
    うーむ、変形したギアには応力がかかっているわけでもないし、材料選択か厚さ不足による設計上のミスか、部品製造上の不良で湾曲したようです。
    修理方法としては、手で曲げて戻すわけにいきません。
    また上下非対称で歯が2段になっており、裏返すこともできません。
    こうなるとギアだけ購入したいのですが、KENWOODのサービスには懲りているしここは少し故障部分をじっくり見ましょう。
    ギアは上下に遊びがあり少し動きます。
    下部に薄いナイロンワッシャを入れれば、ギアの外周が下がった部分が上がって歯の噛み合わせはスムースにいきそうです。
    手持ちのナイロンワッシャの中からちょうどよい厚さ、外径、内径のものを1枚入れてみます。






    ギア上部のOリングストッパもちゃんと入りました。
    テストしてみると、問題ないようです。