◆REPAIRLOG 19990503

    ロスオリンピック時代に某ビデオ雑誌のリファレンス機だったNV−BX25のヘッド交換を行う。。
    BS内蔵S−VHS機で、当時安売り店でも13万なにがしだったと思う。

・機器名

    松下 NV−BX25
・症状/入手費用
    標準はまだまだOKだが3倍モードの自己録がカラーノイズの増大で使用に耐えなくなった。
・状況確認
    先ずはトップカバーを外す。
    丁寧に扱っていたせいか内部の埃類は少ない。
    いつものように走行系とピンチローラーを無水アルコールで清掃する。
    ローディングアームシュウドウ部をグリスアップする。
    半田こてを入れて準備開始。
・修理部品/時間
    ヘッドは事前にテクニカルサービスで購入済。
    アッパードラム(松下の呼称はウエシリンダー)価格は12000円+消費税で、互換機種はNV−CX1とNV−FX10と少ない。
・修理状況
    先ず静電気除去ブラシを取り外す。
    次に4箇所16点の半田を吸い取り線で除去する。
    ヘッドは標準と3倍、フライングイレーズ各々2個で計6個。
    NV−FS700や800はフライングイレーズが1個だから、BX25は編集に力を入れた機種だとわかる。
    アッパードラムを固定しているネジを2本外して上へ引き抜く。
    このときにロワードラムから出ているリード線が完全にフリーになっているのをしつこく確認する。
    もしまだ半田で付いていたらリードを引き千切って後処理が大変なことになる。

    引き抜いたアッパードラム↓






    珍言采の場合は、ドラムを最後にアルコールで洗浄するので、手でベタベタと触る。
    松下のアッパードラムは方向性があるので組み立て時に注意。
    写真でもわかるように、ロワー側にマジックのようなもので印が付いている。
    アッパードラム側も基版にシルク印刷で印のような白いものがある。
    ヘッドクリーニングローラーが汚れていたので、中性洗剤で洗って再使用する。
    これが他人のデッキだったら新品を買うけどね。

    汚れたローラーアッセンブリー↓






    組み立て終了。
    特に大きな問題はないが、ジョグで1フレームづつ送って確認すると若干片CHは青っぽくもう片CHは赤っぽい。
    スチルにしないとわからないレベル。