◆REPAIRLOG 19990321

    会社の同僚から頼まれたデッキの修理に取り掛かる。
    松下製とビクター製の2台を預かったが、ビクター製はどうやらリールドライブモータを交換する必要がありそうなので、部品取り用のデッキを探すことにし松下製から修理することにした。

・機器名

    松下 NV−FS5
・症状/入手費用
    持ち主曰く、ある日突然電源が入らなくなった。
・故障確認
    先ずは電源コードを差し込む。
    スイッチング電源ユニットから「チュン」と音がして、電源が入らない。
    トップカバーを開ける。
    電源ユニットを固定している上部のネジを2本、背部のネジを4本外して取り出す。
    この時代の松下製のデッキは後部左側にシールドケースに入った電源ユニットがあるが、このデッキはSーVHSのせいか大食いらしくてヒートシンクが後部パネルより突き出している。
    シールドケースのカバーを2個所はずして中を見るとあちこちが埃だらけで、埃のツリーが部品間をブリッジしている個所が多い。
    一応無駄を承知でアルコールを浸した綿棒で掃除する。
    やはり「チュン」と音がして、電源が入らない。
・修理部品/時間
    電源基板、部品番号VEP01315C、4700円。
    修理時間は2時間。
・修理状況
    松下テクニカルサービスへ部品を注文しようと電話したが、「スイッチング電源ユニット」の部品名称が通じなかった。
    そこでサービスセンターへ行ってから図面で確認し注文した。
    みなさんはとても対応が丁寧で助かった。
    珍言采はSONYやNECのようにユニット毎交換だと思い込んでいたが、シールドケースやヒューズ、ヒューズカバーは別販売で「電源基板」が正しい名称だった。
    通じないはずだ。
    既にユニットを外していたので、基板アッセンブリーの交換作業に入る。
    シールドケースと基板のハンダ接合部は、珍言采が使用している通常のコテだと溶けずに古い大き目の40Wを持ち出した。
    ヒューズとカバーはかなり汚れていたので、中性洗剤で洗って使用する。

    基板交換中↓






    組み立て完了、特に異常なく動作中。