◆REPAIRLOG 19990125

    三日連続Mさんから買ったデッキの修理。
    わりと簡単な修理/整備が多いので、なんだか儲かった気分。

・機器名

    HITACHI VT−F410
・症状/入手費用
    今日のデッキはカセット入らず、すぐに出てきて電源が切れるとのこと。
・故障確認
    先ずはトップカバーを開ける。
    カセットハウジングのスライダー底部、カセットハーフの底があたる部分の左右のずれが黙視でわかる。
    レンタルテープか何か大切なテープを巻き込み無理にカセットハウジングをバラしたと推察する。
    あっ、Mさんの名誉のために書きますが、これら3台のデッキはMさんが使用していたものではありません。
・修理部品/時間
    約5時間。
・修理状況
    電源を入れた状態では問題なし。
    カセットを挿入したら途中まで引き込まれるが、それ以上入らずに戻ってくる。
    ひょっとしたら、かなり手慣れた人がバラしたのはよいが、戻すときに(ハウジングを組み立てるときに)駆動ギアがイニシャルの位置にないのに組み付けたのではないかと推測。
    フロントカバーアッセンブリーを外して、カセットハウジングを取り外す。
    ありゃりゃ、なんちゅう設計じゃ、これじゃサービスマンが泣くぞ。
    カセットハウジングのフレームがほんの数cmだが基板に当たってしまう。

    基板まで外さないと取り出せないじゃないか↓






    基板の当たる部分に実装部品はなくパターンの引き回しだけ。
    しかたがないので基板を締結しているネジを外し、底部のボスから出ている樹脂製のロックも外す。
    基板を数cm浮かせながらカセットハウジングを外す。
    カセットハウジングの駆動ギアを手で回して、イニシャル位置へ戻す。

    このギア↓






    本体側も一度電源を入れてイジェクト動作させギアをイニシャル位置へ戻す。
    動作確認すると特に問題なし。
    やはり一度外して組み付ける時に焦ったらしい。