◆REPAIRLOG 19990124

    昨日に続けて残りの2台の中から特に問題なしの整備を行うことにする。
    このデッキはわりと高級機だ。
    BS搭載、テープナビ搭載、CCデコーダも装備している。

・機器名

    HITACHI 7B−BF63
・症状/入手費用
    特に問題なしとのことだった。
・故障確認
    とりあえず自己録再生。
    こいつも走行系が汚れていたが、特に標準モードでは異常なし。
    しかし3倍モードでは自己録再生画も他記録再生画もガタガタ上下に細かく揺れる。
・修理部品/時間
    約1時間。
・修理状況
    こういうときは、先ずテープテンションを疑う。
    トップカバーを開ける。
    カセットハウジングの隙間から覗くと、案の定バックテンション用のバンドブレーキのフェルトが切れて、常時サプライ側リールの外周へ接触している。
    バンドブレーキだけ取り外そうとしたが、カセットハウジングが邪魔なのでフロントパネルアッセンブリーと一緒に外す。
    ブレーキシューのフェルトは、1ヶ所切れて捲れあがりバンドへ張りつけている両面テープのノリがはみ出している。
    一度シューを剥がして、バンド側のノリを掃除する。
    ボンドG17をバンド側に塗布し少し乾燥させる。
    これはシューのフェルトに吸い込ませないため。
    指で強く圧着して乾燥させる。
    はみ出したボンドは、乾燥後に取り除く。
    乾燥するまでの間、走行系のアルコール清掃とシュウドウ部のグリスアップといつもの作業。
    プラスチック製のフィルムケース1杯のアルコールがだいたい2週間でなくなる。
    グリスは同量が1年はもつ。
    綿棒は100本が3ヶ月。
    これが珍言采のオーバーホール消耗品の分量。
    組み立て完了後動作確認。
    各モード異常なし。