◆REPAIRLOG 19980926
じゃマールでCD不調のミニコンポを譲ってもらった。
横浜の瀬谷まで約3時間かけて引き取りに行ったが、休日の横浜は車に過酷だ。
246を越えるまで16号はスイスイ走れたが、若葉台を過ぎたらもう渋滞の連続。
保土ヶ谷も渋滞、鎌倉街道も渋滞、大船も渋滞、大船から三ツ境までも渋滞。
帰りも大和市を越えて町田を過ぎる頃からようやく快適に走る事ができた。
・機器名
・症状/入手費用
・故障確認
サイドと一体になったコの字型のトップカバーを開ける。
CDを入れて動作確認。
一見シャフトのグリス切れに思えるが、古いグリスを清掃しシリコン系グリスを塗布しても音飛びが少なくなった程度。
・修理部品/時間
・修理状況
音飛び時のようすを観察するとトレースできなくなる位置が、だいたいであるが一致している。
このようなときは、再生時間をディスプレイで見ていては微妙に数秒くらい違うので騙されやすい。
ピックアップ駆動のギアを見ていると少しギクシャクするのがわかる。
しかし光ピックアップはシャフト上をスムースに移動する。
XG−530Gは、確か愛称をCD三昧と呼ばれていた。
これはCDをトレイ上に3枚乗せてプログラムで指定のディスクを自由に再生できるところからきている。
もう1つの特徴は、CDのクランパーの上にアクリル性のディスプレイが付いている事。
これは背後に設置された2色4本の大きなLEDで、虹色に派手に光る。
まずそのディスプレイを外し、次にメカを全部取り外そうと試みるが、基板が邪魔してしまう。
そこで鉄板製のリアのパネルも外す。
下部から2本のネジを外してメカをそっくり取り外す。
光ピックアップの移動は、モータのピニオンギアから2枚のギアを経てピックアップのラックを駆動するベルト無しの方式。
2枚のギアはモータ側から黒と白。
黒はメカベースと一体成型されたシャフトに嵌め込まれているが、ロック機構がなく片持ちになっている。
かなりローコストを狙っている。
白いギアはさらに手抜き。
ギアがシャフトと一体で、シャフトの先端が割れてスプリング機構とロック機構を兼ねている。
別に機構をうんぬんするつもりはないが、ラックまで3個所の合計の勘合があまくて手でギアを回すと歯が簡単にジャンプしてしまう。
ギアのギクシャクはここに原因があった。
珍言采は同じAIWAのミニコンポで330を部品取りとして持っていたので、メカを活用するべくバラしてみる。
CDは1枚のタイプだが、メカは全く同じ。
そこで駆動ギアとピックアップを入れ替えてみると音飛びがなくなった。
