◆REPAIRLOG 19980902
パイオニアのLDプレーヤをリモコンと一緒にハードオフ川越店で購入。
このLD−7100は、以前修理したLD−7000と型番は似ているが大きさは随分小さいと言うか薄い。
値札には未チェックと書かれていた。
・機器名
・症状/入手費用
・故障確認
電源を入れる前にトップカバーを開ける。
LDのエレベータ特徴は、7000と似ているがかなり設計がよくなっている。
イジェクトを押すとモーターの力でトレイが5cmばかり出てくる。
スプリングでビヨーンと出てくる7000より随分進化していると思う。
もう1回イジェクトボタンを押すとSONY製の古いMDPのようにトレイが全部出てくると思った。
がしかし、待てど暮らせど出てこない。
よく見たらトレイの手前につかむところがあって、手で引き出すとわかる。
なんだ、5cmとケチケチせずに全部モーターで出せ!
各部清掃とグリスアップを終了し傷だらけになっても構わないカラオケ用LDを入れる。
うーん、特に問題なく動作する。
早送りやキャプチャの飛ばしを試してみようとリモコンに電池を入れてボタンを押すが、まったく反応しない。
あらら、リモコンの受光が不備かと思ったが、念のためリモコン側から試す。
赤外を使用したリモコンの動作を簡単に試すには、リモコンをTVへ向けてボタンを押したままにする。
次にTV用のリモコンの例えば音声ボリュームボタンを押す。
このときLDのリモコンから赤外のコードが発射されていたら、TVリモコンの赤外が邪魔されてコードを読み取れず動作しない。
TVの音量はなんなく変化したので、LDのリモコンから赤外のコードが出ていないと判断する。
当然、電池を入れ替えて同様な確認をする。
やはり変らない。
ハードオフのジャンクコーナに出たのはこのせいかな?
(勿論LD−7100という古さが最も大きな理由だと思うけど)
・修理部品/時間
・修理状況
リモコン底部のネジを+の精密ドライバーで外す。
一番小さな−精密ドライバーを電池ボックス部分から差し込み隙間を開ける。
次に大きな−ドライバを差し込み、スライドさせながら嵌め込みのツメを探す。
ツメの部分へ来たら横へ大きく広げるように隙間を開けて、手で逆方向へ力をかけて反対面のツメ部分を外す。
パカッと1つ外れたら残りはわりと簡単に外れる。
基板の接点部分と導電ゴムの部分をアルコールを浸した綿棒で清掃する。
底蓋を外したまま動作確認するが動かない。
このようなときは、基板をよく眺める。
赤外LEDの足はしっかり半田付けされているか。
重量の重い部品の足はしっかり半田付けされているか。
リモコンはよく誤って落下させる場合が多いので、重量のある部品の足は半田部分にクラックが入りやすい。
電池からのリード部分がワイヤーでない場合はその半田部分も電池のソウバツで物理的に負荷がかかる場合がある。
案の定マイナス側の半田部分にクラックが入っていた。
半田ゴテを当てるだけで修理完了。
