◆REPAIRLOG 19980823

ハードオフ八王子店のジャンクコーナで、無名メーカの格安ビデオデッキを発見。
リモコン込みで800円だった。
値札ラベルには未チェックとしか書かれていない。
たぁーった800円の大冒険! と呟きながら購入。

・機器名

    TEKNOS SV−50D
・症状/入手費用
    不明/800円。
・故障確認
    電源を入れる前にトップカバーを開ける。
    うわっ、ベルト切れ。
    よく見ると故意に切ってたような切り口。
    さらにドラム上部のアースブラシがひん曲がっているので、こいつはテープが出なくなって故意にやったなと判断。
・修理部品/時間
    けっこうかかって約1時間半。
・修理状況
    切れたベルトの直径に近いものを装着。
    なにしろまったく知らないメーカで、背部のシリアルナンバーラベルには韓国製と株式会社住千と書かれている。
    これでは部品が入手できる見込みがない。
    とりあえずテスト。
    通常の再生は出来るが、早送りや巻き戻し後の再生でベルトがスリップしてしまう。
    うーむむむむ。
    この際だからとメカを取り外す。
    このデッキはメカ部の下に大きな基板があり、ボトムプレートを開ければ整備できる国産機とかなり設計思想が異なる。
    間違えて基板の底のネジを1個外したらローディングギアとアームの機構がバラバラに外れてしまった。
    しかし合わせマークがあったので簡単に元に戻す事ができた。
    大き目のネジ3本で固定したメカ部をそっくり取り出す。
    先程装着したベルトを外して、手でプーリーを回転させるとかなり負荷が大きい事がわかる。
    この負荷をこのベルトとプーリでは駆動に無理があり、ベルトの伸びでスリップするのも国産機に比較して早いだろうなと思う。
    前の持ち主はスリップしてローディングしたまま止まったので、開けてベルトを切って手で回転させテープを取り出したものと推測する。
    よってもっと径の小さいベルトに交換。
    2日間ランニングテストするが特に異常無し。
    余談だがメカを外したときにわかったのは、ドラムモーターアッセンブリーがSONY製だという事。
    SONYブランドのデッキに比較して、ドラムの縁が異様に薄い。
    これも価格のせいか?
    以下はトップカバーを開けたところと再生画像の写真。