◆REPAIRLOG 19980822

夏休み中の休日出勤は偶に10頃川越を通過していたので、ついハードオフ川越店に寄ったら800円のNEC製ビデオデッキを買ってしまった。
店頭でカセット挿入口から覗いたときはドラムがやられていそうだったが、姉妹機のドラムモータアッセンブリーを2個も持っているので気にならなかった。
21日過ぎて代休の夏休みになったので、たまっていた修理を開始した。

・機器名

    NEC VC−N83
・症状/入手費用
    売られていたときには、ラベルにはテープ走行せずと書かれていた。
・故障確認
    各部グリス切れだったが、なんとか走行する。
    通常のメカオーバーホールしてテストするとドラムも問題無く無事に動く。
    2時間の録画/再生テストでも異常無し。

・修理部品/時間
    所用時間は約60分+45分。
・修理状況
    しかし翌日使って巻き戻し中に異常停止してしまった。
    早送りと巻き戻し中に必ず症状が出るので、それほど難しくなさそうだ。
    カウンターを見ていると、再生中の早送りや巻き戻し中はちゃんとカウントしている。
    しかしアンローディングしてからの早送りと巻き戻し時はカウンターが動かない。
    NEC特有のリール下部に設けられたカウンターセンサー不良だ。
    この個所はこれで5台目の修理になる。
    原因は埃に弱い事、このデッキも使い方が悪かったのかメカ部に埃が多い。
    トップカバー、ボトムプレート、フロントキャビネットを外す。
    フロントキャビは、本体側とフレキのハーネスで接続されているので取り外しに注意。
    コネクターのカバー部を少し引いてからロック機構を外しフレキを抜く。
    ネジ2本のカセットハウジングを外す。
    今日の作業時間はここまで20分。
    リール上部のナイロンストッパーを精密マイナスドライバーの先で広げて外す。
    2個のブレーキを手で脇へ寄せながらリールを持ち上げて外す。
    リール下部のミラー部をアルコール清掃。
    ここの塗装は弱いので注意。
    綿棒でゴシゴシ擦ると黒い部分が剥げてしまうので、剥げたら黒のマジックで塗る。
    メカシャーシ部の光学センサーも、アルコールを浸した綿棒でそっと拭き取る。
    これで修理を完了、+45分かかった。
    最近妙に手慣れてきたせいか、今回のように故障個所を見逃してしまうことも出て来た。
    やはり修理後は複数のランニングテストが必要だ。
    反省!