◆REPAIRLOG 199824

松下の常用デッキのヘッドが摩耗してしまった。それも3倍だけ。
このデッキはSQPB(SーVHS簡易再生)が付いていることなんかより、類希な走行音の静かさで重宝していた。
夜中の録画予約でまったく音が気にならないのだ。
入手は今から1年と少し前、新潟のとある大学に勤める女性からいただいた。
そのときの故障としては、結露防止センサーが壊れるという珍しいものだった。
ちなみに結露センサーが壊れてオープン(断線状態)になると、エマージェンシーモードになってテープがローディングされずすぐにイジェクトされる。

・機器名

    松下 NV−H30
・症状/入手費用
    特になし。
・故障確認
    自己録画像のカラーがベターとなって、まるで階調がなくなったように見える。
    勿論ノイズも多い。
    このデッキもフルローディングなので注意していたが、元々入手時から突き出し量が少なくてヘッド摩耗が気になっていた。
・修理部品/時間
    部品取りNV−FX10を1台。
    アッパードラム上部の部品番号はVHE0547、ドラム上部の基板に印刷されたシルクの部品番号はVJB00P32
    NV−FX10は昨年送料+1000円分の図書券で入手していたもの。
    所用時間は約30分。
・修理状況
    NV−FX10のトップカバーを外す。
    ドラム上部のアースブラシを外す。プリレコ基板をシールドケースごと外す。
    ボトムプレートを外す。
    底部のネジ3本を外して、ドラムモーターアッセンブリーを外す。
    NV−H30の分解も工程はNV−FX10と全く同じ。違うのはプリレコ基板のワイヤーハーネスコネクターの数が違うだけ。
    組み立ては全く逆の作業を行う
    このデッキもテープパス調整無しに我が家のリファレンス機の録画済みテープを難なく無調整で再生。
    ちなみにアッパードラム上部には、一見無用な半端な深さの穴がいくつか開いているが、これはドラムのバランスを取るために必要なもの。
    つまり車のホイルバランスを取っているのと同じ。
・報酬
    特になし。