◆REPAIRLOG 19980510
GWがあったせいか、修理は快調に飛ばしている。
私が壊れたビデオデッキを買いますとあちこちの掲示板へ投稿したせいか、譲っていただけるメールを受領。
取扱説明書、リモコン込みで送っていただいた。
・機器名
・症状/入手費用
前の持ち主曰くテープ走行せず。
宅配の送料+お礼の図書券1500円分。
・故障確認
テープを入れてもローディングせず。
トップカバーを開けると、このデッキもSONY特有のテープガイド固着が見られる。
・修理部品/時間
・修理状況
トップカバーを外す。テープガイドの固定ネジナットの頭にいつものようにマジックでマーカーを付ける。ナットの回転数を数えながら外す。
側のメモ用紙に書き込む。
テープガイド回転軸の外側に取り付けられたスプリングの一方を外し、樹脂製のロック爪を爪で押さえながらガイドを外す。
固着しているので、何度か手で回転しながら緩めているとシャーシ部で右手人差し指の爪を欠いてしまった。
ガイドそのものは他のSONY製ビデオデッキの修理でも書いたように、外したら軸受けとシャフトをアルコールで清掃しグリスを除去する。
次に軸受け部へモリブデン含有グリスを少量塗布し組み付ける。
さあ直ったぞとテープを入れるとピンチローラがテープに圧着しない。
よく見ると固着したガイドがローディングを邪魔したときに、ピンチローラを駆動するギアがジャンプしてしまっている。
これではローディングが完了してもピンチローラがまだ移動しきっていない。
もう一度テープガイドを外す。作業をやりやすいようにカセットハウジングも外す。
カセットハウジングは他のメーカーと同じように、ボトムプレートとフロントキャビネットも外さないと取れない。
ピンチローラはフルローディング機構のために、樹脂製のカムをギアで回転させて上下させている。そのギアは中間のギアで駆動されている。中間のギアはシャーシ下部からのシャフトからもう1枚のギアで駆動されている。
これらをとりあえずA,B,Cギアと呼称する。
先ずピンチローラユニットのネジを外してAギアごと上部へ引き抜く。
Cギアは、樹脂製のストッパを外して上へ抜く。
問題は位置決め。
ローデング開始時か終了時のピンチローラカム位置を探さないといけない。ピンチローラを取り付け位置へ乗せて手でBギアを回して様子を見ると位置決めの印をカムとシャーシに発見する。
Cギアを同じようにシャフトへ入れただけで手で回転する。これもギアとシャーシに合わせ穴が開いており一致した状態で取り付ける。
バラした順番に組み付け再度テープを入れる。
やったぁ! 予想通りに順調にローデング完了。テープ走行も問題なし。
・報酬
