◆REPAIRLOG 19980501
5月1日、今日からGWの連休。
午後2時過ぎ、暇なので以前ネットニュースで仕入れたビデオデッキの部品を注文するために、川越市の松下テクニカルサービスへ出かけることにした。
日高市経由でジャンク屋ハード・オフの狭山店を覗く。1つ欲しかった松下のビデオデッキ用リモコンを仕入れる。
ついでに川越店の側も通過。2台しか駐車できないスペースが珍しくガラガラ。満車だと通り過ぎるつもりがつい寄ってしまう。
おぉ、オリオンのビデオデッキ(モノーラル)が1500円。外装は奇麗。貼ってある札には、「電源は入る、カセットが出ない」と書かれている。
私のために準備しておきてくれるなんて。と感激しつつわかる範囲はすべてその場でチェック。
ぬわんとこのデッキも新しめの安価機種にふさわしく、内蔵時計の設定や録画予約がリモコンからしかできないタイプ。
急いでリモコンばかりがほうり込まれたジャンク箱へ行く。あれこれひっくり返して調べると怪しいリモコンが1つあった。
メーカーのロゴが書いていない。しかし本体の「かんたん録画」というボタンと同じ表記がリモコンにもある。
文字印刷の書体は異なるが(このあたりが3流メーカーらしいくて好ましい)ボタンの色使いが本体と同じなので、これに違いないと勝手に思い込む。
もう1つの理由は、リモコンの価格が200円だったこと。
つまり店の値付けする人の立場に立ってみると、オリオンのリモコンじゃ(ロゴもないし)他の家電メーカーと同じような500円等の札は貼らないだろうと推測。
セットで1700円、買ったぁ!
・機器名
・症状/入手費用
カセット出ずと書いていた。
1700円+消費税+ガソリン代。
・故障確認
本体電源を入れて確認したら確かに出ない。
テープがカセットハウジング内で引っかかって、カセットローディングベルトがスリップしている。
・修理部品/時間
・修理状況
ORIONもそうだが、マルマンとか3流メーカ製(ごめんなさい)はコストダウンが徹底されている。
先ずトップカバーを外すのにネジが背面に2本だけ。普通の家電メーカ製ならサイドに計4本、さらに背面に1本あったりする。
開けるとカセットハウジングのフレームがとても脆弱にできているのがわかる。細くて補強がない。
ドラム上部のシールド板も取り付ける穴はあるが付いていない。
その割にはヘッドクリーニング機構が付いている。ウレタンスポンジを押し付けて回転する普通のタイプ。
これはカタログで謳い文句になるから無理して付けていると思う。
機構はこれまた他社に比べて簡単な、ローディングアームが通過する1点にカムを設け樹脂製のアームを一瞬ドラムへ押し付けている。
安くて簡単で立派な設計だと思う。しかし珍言采はこのようなヘッドクリーニング機構は嫌いです。自分のデッキでは取り外してしまいます。
何故なら、汚れたスポンジをいつまでも押し付けるのは嫌だしそれにウレタン製は8年も経過するとボロボロになってゴミを撒き散らすからです。
故障原因は、カセットハウジングのフレームが若干曲がってカセットを圧迫していた。手で少し曲げたら直りました。
ビデオデッキの上に14インチクラスのTVを乗せたかして曲がったのだと思う。
ORIONだから発生した故障とも言えます。でも前の持ち主がTVラック等へ入れて上に何も乗せなかったら故障はなかったでしょう。
カセットハウジングのフレームが華奢なら、一体成型のモールド製筐体にリブを立てたり設計上の対策は出来るはずですが・・・
TVをドカンと乗せるくらいの信頼性テストもやったほうがいいのに。
ちなみにメーカのロゴ無しリモコンは、予想通り使えました。ばんざーい、やったぜい。
・報酬
