◆REPAIRLOG 19980301

今日は日曜日、3月だと言うのに朝から雨。都内は雪でJRが80%の運転率だそうな。
じゃマールで見つけた難ありのCDプレーヤを格安で譲り受けることになった。某所で引き取りその場所で修理しそれを譲ってくださる方にお見せする約束になっている。

・機器名

    VICTOR XL−Z701
・症状/入手費用
    前の持ち主曰く、トレイが開閉しない。
    トレイ開閉ボタンを押したら、トレイの前面に貼り付けたテープを手で引いて開けていると聞いた。
    お礼が1000円+某所までのガソリン代500円の計1500円を支払う。
・故障確認
    トレイが開閉しなくなってかなりの年月らしく軽いショックを与えてもだめだった。
    モータが回転しているのは、音でわかる。
・修理部品/時間
    トレイ開閉ベルト1本。光ピックアップ駆動ベルト1本。アルコール。綿棒5本。
    前の持ち主に説明しながら約1時間。
・修理状況
    トップカバーを外す。
    おぉ、今まで散々(と言っても4台)修理したXL−V501や301のメカとまったく同じ。
    しかし高級品だけあって、光ディジタル出力端子を装備。また底面にはパーチクルボードを制振に張り付けている。そういえば薄いハニカム構造の銅板を張り付けていたメーカもあった。
    先ずメカをユニットごと外す。ネジはメカの固定に2本、アースに1本、トレイ開閉時のセンサースイッチ基板に1本。
    メカユニットそのものは、4つのゴム足(インシュレータ)に乗っている。2本の固定ネジもゴムリングでインシュレートされている。
    トレイを全開し前面のパネルを下部のネジ2本といっしょに外す。この細長いパネルを外さないとフロントキャビネットの穴を通してトレイを後ろへ抜けない。
    電気系のワイヤーハーネスを基板から4組み外しメカユニットをブラブラにする。後部からメカユニットを持ち上げながら外す。
    単体になったメカユニットをひっくり返して、ナイロンストッパを2個外す。このストッパはギアがシャフトから外れないためのもの。
    外しかたは以前さんざん悩んだが、今はニッパの刃をギアとストッパの間に差し込むように入れくぎ抜きのように使っている。
    モーターのプーリからベルトで直接駆動している白いギアと次の黒いギア両方を外してベルト交換。
    ベルト交換時は、プーリをアルコールで清掃する。できれば目の細かい紙やすりで表面を軽く削るのもよい。
    組み立ては逆の作業を行うだけだが、CDのクランパーとトレイのギアを連動させないと噛み合わせがうまくいかずトレイが引き込まれる前にクランパが下がるような事態になる。
    ここだけは噛み合わせを手探りで合わせることになる。おそらくサービスマニュアルを見るとトレイを全開にしたときにクランパのギアをこの位置にすると書かれているに違いない。
・報酬
    特になし。