◆REPAIRLOG 19980209

今日は会社がお休み。年に数回土曜日に出勤して平日休暇にする組合が考えた制度。
珍言采は、昨日に引き続き昨年の秋にネットニュースのフリマで入手したLDプレーヤの修理に励む。

・機器名

    SONY MDP601
・症状/入手費用
    前の持ち主曰く、トレイ開閉時にカタカタ音がする。
    トレイが開かなくなったときにLDを取り出すため自分でばらした。ギアが欠けたらしい。
    お礼が1000円+ガソリン代。
・故障確認
    LDを入れずにトレイを開閉すると確かにガリガリと異音が発生。
・修理部品/時間
    ベルトを3本、ギアを2枚取り寄せて、600円。
    約4時間。
・修理状況
    トップカバーを外す。
    おぉ、確かにMDP(マルチディスクプレーヤ)だ。でもLDとCDのチャッキングが別々で同軸スピンドルではない。
    CDとLD両方のチャッキングプレートを外す。トレイを手前にいっぱいまで引くが、欠けたギアを確認できただけ。
    トレイを外さないとだめだ。
    で、外すにはエレベータ機構の両サイドのスライダーも外すのね。
    で、その前にフロントカバーアッセンブリーも外すのね。
    確かにベルト交換だけだったらトレイを引き出すだけで行えるが、SONYにしてはサービス性が悪い設計だと思う。
    ぐわぁー!
    このエレベータ機構は、前の持ち主が一度外している。それもタッピングスクリュー(ネジ)がバカになったので、瞬間接着剤らしきもので固めているぞ。
    結局マイナスの精密ドライバーの先で、ゴジゴジとネジの頭の部分の接着剤を削って、ドライバーで回せるようにした。
    スライダーは底面へ貫通したシャフトにEリングでとめていたので引き抜けず、ボトムカバーも外してもうバラバラ。
    ここまでやるんだったら、最初からビデオムービーで撮影しておけば組立が簡単になったのに・・・
    トレイを外してギアと駆動ベルトを交換。ギア類はナイロンのOリングでとめてあったが、そのまま継続して使用する。
    プロだったらというかサービスマニュアルにはきっと新品にせぇよと書いているだろうけどね。
    ついでにCDのベルトも交換。CDのチャッキングプレートのスプリングが弱っていたので、1ターン分短くして対処。
    スプリングなんて100から200円台だろうからギア類と一緒に買っておけばよかった。
    光ピックアップのレンズは綿棒にアルコールを浸して清掃。ピックアップのスライドシャフトは、新しいグリスを塗布といつもの清掃パターンで対処。
    組み立て開始。スライダーの締結は、ネジ径の大きなタッピングスクリューに交換して完了。特にグラついていないのでよしとする。
    もしグラついたら2液性のエポキシ系接着剤で固定するつもりだった。
    このMDPは、実はフロントの電源スイッチのツマミがありません。SONYのサービスセンターへギア類を買いに行ったときに注文しようと思ったのですが、ツマミだけでは売っていませんでした。
    フロントカバーアッセンブリーごと交換するならサービス部品があったのですが、6000円台だったので諦めました。
    じゃあスイッチを入れるときに危ないじゃないかと思われるでしょうが、実はスイッチ部分は、基板上のゴムで出来たペコペコスイッチを指先で押すだけなんです。
    おそらく電圧はDC数Vでしょう。事実いくらその基板のパターンを触りまくっても感電しません。
    つぅことは、リモコンがあれば電源のON/OFFが手軽に出来るなと気が付きます。
    どっかから手に入れよう
・報酬
    自分のフリマで納得してくれる人に売っちゃおう。